近年の物価高騰は、驚くばかりです。
数年前までは、500円ワンコインでランチを食べれていたのに、今や1000円でも食べられるかどうか微妙です。
居酒屋では飲み放題3000円台の価格だったのが、6000円台が最低限になってきています。
住宅業界も同様で、私が家を建てたころに比べて、倍以上の価格になっています。
ただ、物価は高騰しているが、給与収入が上がっているかといえば、そうとは言えません。
そこで、金融機関としては、大きな柱である「住宅ローン」を促進するために、ローン期間を最長50年という商品をだしています。
目の前の月払いは、安く感じるかもしれませんが、大きな危険性がある事を理解しないといけないと思います。
ここで、シュミュレーションしてみます。
50年ローンは、35年ローンと比較して毎月の支払額を約2.3万円抑えられますが、元金の減りが極めて遅いのが特徴です。
項目 35年返済 50年返済 差額
毎月の返済額 10.7万円 8.4万円 ▲2.3万円
20年後の残債 1,852万円 2,572万円 +720万円
30年後の残債 638万円 1,763万円 +1,125万円
40年後の残債 完済済 855万円 -
総返済額 4,509万円 5,055万円 +546万円
※元利均等返済、ボーナス払いなし、金利変動なしと仮定して試算。
20年後も6割以上のローンが残る: 50年ローンの場合、20年経過しても約2,572万円(借入額の約64%)の借金が残ります。
30年後の大きな差: 35年ローンなら完済が見えてくる時期に、50年ローンでは依然として1,763万円も残ります。
この時点で住み替えや売却を検討しても、住宅の資産価値が残債を下回る「オーバーローン」状態になりやすいリスクがあります。
定年退職時の残債: 30歳で借りた場合、60歳(30年後)時点で約1,700万円、70歳(40年後)時点でも約800万円のローンが残る計算です。
ここに、定期的なリフォーム費用や、金利上昇というリスクを考えていくと、恐怖を感じてしまいます。
もし、長期の住宅ローンを検討されるなら、この事を理解しておく必要があります。